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2015年の日本 [未来予想]


2015年の日本―新たな「開国」の時代へ

2015年の日本―新たな「開国」の時代へ

  • 作者: 野村総合研究所2015年プロジェクトチーム
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



2015年の日本

日本の人口は2015年には、1億2500万人になるという確実なデータ
基づく今後の経済や産業形態の未来予想の本だ。

後期高齢化社会が到来し、人口減少や労働力低下などの問題にどのような
立ち向かうべきか
経済の建て直しに成功したイギリスやグローバル化している日本企業の事例などが示されている。
今後の日本の対応としては、
1.日本特有の商慣行や価格より機能を重視する消費行動を改めグローバル化を進める。
2.非製造業をグローバル化する。
 事例 ワタナベウエディング、公文、ヤクルト、立命館アジア太平洋大学
    グーグル、ジョンズホプキンズメディソン、ASP
3.官庁の業務を選別し、外国人、外国資本の導入
    
また、後期高齢化(75才以上)社会になり、都会で働いている子供世帯に親世帯が地方から
都市部へ移住してくることが予想される。


覚書
ガラパゴス化の事例
1)デジタル放送 日本のISDB-T方式(固定と携帯受信が同一のシステムで可能、HDTVの移

動受信可能など技術的優れている)しかし日本以外ブラジルしか採用されていない。DVB-T方式は
ヨーロッパ、ロシア、インド、東南アジアなどで採用。
2)Felicaが必ずしも国際標準になっていない。
TypeA(NTTのテレホンカードや、タスポカード)が主流になる可能性がある。

2015年の日本
野村総合研究所2015年プロジェクトチーム 著
2007/12/27 発行
258ページ
¥1600E
2015年の日本 目次

はじめに
第1章 成熟化が加速する二〇一五年の日本
1 人口減少のさらなる進行
人口減少先進国 - 日本
10年遅れて減少する世帯数
真の「高齢社会」到来前夜---二〇一五年以降に急増する後期高齢者
回避不能な労働力率の低下
2 大きく変化する家計支出
耐久財購入から非耐久財・サービス系支出へ
住宅・耐久消費財支出の減少と医療・福祉サービス支出の拡大
3 存在感が失われる日本経済
国内需要不足による日本経済の活力低下
新興国の経済力ステータスの上昇
質的にも存在感が失われる日本経済
4 グローバル化に乗り遅れる日本の非製造業
国内製造業に比べて活発でない国内非製造業のグローバル化
5 疲弊する地方と大都市外縁部
高齢者の絶対数が多い都市部、高齢化率が高い地方部
限界集落化し消滅の危機に瀕する山間部集落
ニュータウンのオールドタウン化
高齢化に耐えられる自治体、耐えられない自治体
6 公共施設の「一斉更新時代」の到来による急激な財政負担の発生
公共施設の一斉更新時代」の到来
公共施設の建替えは自治体財政に深刻な負担を与える
にぷい自治体の対応

第2章 二〇一五年の日本、新しい家族のかたち 29
1 大きく変わる家族のあり方
「見えない家族(インビジブル・ファミリー)」の一般化
数字には表れない家族の擬似同居の進展
公の関係よりも個人の私的ネットワークを重視する生活者
二〇一五年、七〇代にさしかかる団塊世代も子世帯との近居・隣居を選択
呼び寄せの主体者は子世帯へ(都市部への移住増加)
「インビジブル・ファミリー消費」の可能性- ファミリー消費の定義が変わる
2 二〇一五年の日本、六つの家族像
六つの家族とは?
階層化のさらなる進行、六つの家族は四つの家族へ
経済格差の世代間移転が進む 相続される家・土地「余り」が進行
二極化する高齢者の居住地選択
微妙に異なる「インビジブル・ファミリー消費」の目的
地方・上位層の宮は世襲制、世代間格差の移転がもっとも進む
地方・下位層の働き盛り世代はこぞって都へ上る
ニ〇一五年の日本、地方の中位層・下位層は大都市への移住が進む

第3章 イギリスの経験に学ぶ二〇一五年日本活性化の条件 65
1 開国で復活をとげたイギリス経済
2 欧州の国際金融センターの地位を確立したロンドン
ロンドンの強みと国際金融センターとしての地位確立
イギリスが享受したメリットと留意点
3イギリス経済の新たな牽引役となつたクリエイティブ産業
クリエイティブ産業とは?
クリエイティブ産業は成長産業である
ロンドンのブランドを生かしたクリエイティブ産業育成
ミッドランズ地方におけるクリエイティブ産業
4活況を呈する官庁アウトソーシング市場
近年急成長をとげるイギリスの官庁アウトソーンング市場
アウトソJンングにともなう課題とその対応
5スコットランドに学ぶ地域経済の「開国モデル」
経済成長で北海道を上回るスコットランド
「開国」による地域経済の復活
地域の大学が経済成長に大きく貢献

第4章 「第三の問国」の必要性 糊
1グローバル化が進展するなかで閉塞する日本
閉塞突破が必要な日本
グローバル化を加速する三つの要因
制度面‥「FTA/EPA」によるボーダレスな貿易・投資
インフラ面‥「ネット社会の進展」による情報のボーダレス化
活動面∥グローバル化を加速する企業活動
2これまでの競争力の源泉は「特異な一億人市場」
「ガラパゴス化現象」に陥る日本
「ガラパゴス化現象」とは?
ガラパゴス化現象の事例① 携帯電話
ガラパゴス化現象の事例② デジタル放送、非接触ICカード
ガラパゴス化現象の事例③ 建設業
ガラパゴス化現象の事例④ エネルギー・環境分野
ガラパゴス化現象の事例⑤ 会計制度
ガラパゴス化現象からの脱却が必要
今、新たな開国が求められている
3これまでの開国は何であったか?
「第一の開国」‥明治維新
「第二の開国」∥戦後復興
4第三の開国 ------二〇一五年に向けて何が変わるのか?
制度疲労を乗り越え、グローバル化活動を加速する
真綿で締め付けられる開国
5第三の開国における国境の意味
「第一の開国」段階における国境 (ボーダー)の意味
「第二の開国」段階における国境(ボーダー)の意味
「第三の開国」段階における国境(ボーダー)の意味
大きく変わる政府、生活者、産業 (企業)の関係
「第三の開国」で重視される多様性
6グローバル化に巻き込まれる「ドメスティック産業」
二重構造の日本産業
グローバル企業のさらなるグローバル化
ドメスティック産業のグローバル化がはじまる
海外進出を進めるべきドメスティック産業
サービス産業における外国人雇用が増大
第5章 「第三の問国」で脱ガラパゴス化をめざす日本の産業 
1グローバル化が必要な日本の非製造業
遅れる非製造業のグローバル化
海外売上高比率の高いイギリス、スイス、オランダの非製造業
一億人の国内市場はグローバル化を妨げる
2グローバル化先進企業のケーススタディ
ドイツ生まれの世界的ERP企業であるSAP
一五九カ国で対応するグーグル
日本にも進出してきた名門ジョンズホプキンスメディスン
マイクロファイナンスを活用する携帯電話事業者グラミンフォン
水道事業のグローバル展開をはかるヴェオリア・ウォーター
世界で公文ブランドを確立した公文教育研究会
欧米も注目する「ヤクルトレディ」の仕組みを持つヤクルト本社
ウェディングサービスの「マイスタンダード」を展開するワ夕べウェディング
大学の国際化に挑む立命館アジア太平洋大学
3「坂の中の雲」も重視すべき非製造業
拡大する「坂の中の雲」市場
4非製造業がグローバル化するための成功要因

第6章 「第三の阿国」で問塞突破をはかる地域社会 
1地域経済の開国  東京依存型構造からの脱却
東京一極集中と両立していた地方振興
東京への依存の限界が生じている地方
地方からのグローバル化へ
2「レイヤーケーキ」から「マーブルケーキ」への変化をとげる地域構造
「マーブルケーキ」型地域構造に向けた取組み
3海外とつながった産業クラスターの形成
産業クラスターの創出が握る地域の経済発展力
イノベーション創出環境の整備が重要
産業クラスターの核は大学
国際評価が低い日本の大学
 大学の国際化が競争力を高めている
大学の財務基盤の充実が重要
4 外国人観光客の地域への直接的誘致

「定住人口」から「交流人口」への発想の転換
外国人観光の誘導が重要
地域観光振興に向けた外国人の活用
外国人観光客受入れの成功要因は異文化の理解と共生
観光立国というよりも観光先進国が将来像
5 外国人労働者の受入れ拡大を前提とした制度と意識の改革
 外国人労働者のさらなる増加
 真の「多文化共生」に向けて
Column 日系外国人労働者の永住化と高齢化
6 地域資源の高付加価値化
地域資源の高付加価値化の必要性
農林水産品の輸出
水の輸出の可能性
ソフトパワーを活用した地域振興
7 地域単位での東アジア諸国との連携
姉妹都市レベルの国際交流からの脱却
地域経済活性化の鍵となるクラスター交流
集客交流連携
地域レベルでの制度調和・制度融合
8 官庁マネジメントの「開国」
専門性と生産性に課題を掩える日本の官庁マネジメント
イギリスに見る開かれた官庁マネジメントのあり方
「開国」型官庁マネジメントの実現とアジア大での官業アウトソーンング市場の創出

第7章T 「第三の問国」に向けて 
1 国、地方レベルでの優先課題
2 企業レベルでの優先課題
3 生活者レベルでの優先課題

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