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イノベーション・オブ・ライフ [仕事力]


イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

  • 作者: クレイトン・M・クリステンセン
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2012/12/07
  • メディア: 単行本



イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノヴェーション・オブ・ライフ

人生を幸福に過ごすためには、良い学校をでて
良い会社に勤め、報酬を沢山貰えればよいのか。

それは、だれもが考える一つの道であるが、実はそれだけではなく
考えるべきことは他にもあることを教えてくれる本です。

その中で一点だけ伝えるとすれば、
「これが成り立つためには、何がいえるか」という考え方を
常に意識することでしょう。

一番わかりやすい例が、ディズニーランドのヨーロッパ進出に際して
検討した事例が挙げられています。
ご存知の通り、ディズニーランドはアメリカ国内や日本などに展開して成
功を収めましたが、唯一ヨーロッパ進出の際に、思ったとおりの
収益が挙げられませんでした。開業2年目で10億ドル知覚の赤字になったのです。
その違いは、アメリカ国内や日本のディズニーランドでは50近いアトラク
ションが準備されていたため、1日では遊びきれず、宿泊施設を含めた
総合的な利用がされていませんでした。一方ヨーロッパは、開園当初15の
アトラクションしかなく1日あれば遊び終わってしまう。そのため
他のディズニーランドと同じ規模だという仮定が計画時に組み込まれた
ため、違う結果になったといいます。

つまり、「この見通しが成り立つためには、立証されていない仮定の内
どれが成り立てばよいのか」という検証がされていれば、
ヨーロッパのディズニーランドの計画時に当初の規模にあった
事業計画を立てられ、赤字にならなかったというのです。

この考え方を各自の仕事にも適用しようという提案が著者からのメッセー
ジです。
「この仕事で成功するには、どんな仮定の正しさが証明されなくてはなら
ないだろう」
仕事の実行に踏み出すためには成功する根拠を考えましょう。
転職する際には、転職がうまくいく根拠は何かを考えましょう。

イノベーション・オブ・ライフ

2012年12月6日 初版第1刷発行
著者 クレイトン・M・クリステンセン、ジェームズ・アルワース、カレ

ン・デイロン
訳者 櫻井祐子
発行所 株式会社翔泳社


イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

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何が会社の目的を妨げるか [経営]


エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか

エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか

  • 作者: ラミ・ゴールドラット/岸良 裕司(監修)
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか


何が会社の目的を妨げるか


TOC理論を打ち立てたゴールドラット博士が
どのようにTOC理論を打ち立てたかを知ることが
出来る本である。
フォードの大量生産方式とそれをさらに改良して
トヨタのカンバン方式にがあり、その上でTOC理論が
成り立っているということが記述されている。

個々の部分最適を目指しても、全体として結果につながらない
ことを示したTOC理論は、初めて読んだときは
とても画期的な驚きを覚えたものだ。
ボトルネックをコントロールすることがスループットを
最大にする。つまり本書でも述べられているように

制約部分を改善しなければ、非制約部分をいくら改善しても
全体としての結果につながらない。
それが「集中とはやらないことを決めることである。」という
言葉につながる。
やるべきことが沢山あるように感じているビジネスマンにとって
仕事のやり方もTOC理論で見直せるということを
考えさせられる言葉だ。

何が、会社の目的を妨げるのか
一日本企業が捨ててしまった大事なもの
2013年2月21日 第1刷発行
監修者-ラミ・ゴールドラット/岸良裕司
編 者-ダイヤモンド社
発行所-ダイヤモンド社

エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか

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グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ [マーケティング]


グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

  • 作者: デイヴィッド・ミーアマン・スコット
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/12/08
  • メディア: 単行本



グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドは、アメリカのロックバンドです。
1960年代から現在まで活動を続けているバンドですが
日本で有名ではありません。
しかし、アメリカでは、コンサートを中心に根強いファンをつかみ
他のロックバンドと違うマーケティングをとっています。
つまり、レコードやCDを売るのではなく、コンサートに来てもらう。
ライブに来たファンに自由に録音させ、ファン同士での録音テープの
交換も許可した。
チケットの販売もエージェントを通さず直接販売を行うなど。

最近フリーによるマーケティングが言われているが
グレイトフル・デッドは、ロックバンドの中でニッチで、フリーな市場をつくり
曲の演奏のコンテンツを個人が自由に録音するという方法でフリーで提供し、
そのことで、より高品質な録音テープをうったり、ファン同士で交換することで
その周りに口コミによる新たなファンを増やしたりすることに成功した。

グレートフル・デッドは1960年代に生まれたバンドだが、そのマーケティング方法は
21世紀の現代で行われているダイレクト販売や、ニッチなマニアを
対象にした最新のマーケティングをおこなってきた。

その根底に流れるものは、顧客に対して新しいカテゴリーを提供することであったり、
他のグループと競合する方法をとらないで、自分で独自の市場での販売を行ったり
顧客に他とは違う体験をさせるマーケティングであったりした。

この本は、ヒッピースタイルのロックバンドの出した本というような装丁をしているが
中身は、最新のマーケティングの本である。

そのマーケティングの本質は、他人とは異なる自分でいたい人を狙う戦略だ。
現代に通ずるマーケティングの本質を学びたい人はぜひ読むべき一冊です。

2011年12月12日 第1版第1冊発行
著者 ブライアン・ハリガン、デヴィット・ミーアマン・スコット
発行 日経BPマーケティング
274ページ


グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

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心を上手に操作する方法 [心理学]


心を上手に操作する方法

心を上手に操作する方法

  • 作者: トルステン・ハーフェナー
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2012/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



心を上手に操作する方法


心を上手に操作する方法

まずトランプ手品の種明かしから始まるこの本は、手品教本ではない。
この本は、人間の気持ちの動きを理解して順調に物事を進めるために
手助けになる本です。
もちろん、人の心が読めるわけでは無いのです。
しかし、人の中の心理的な傾向や癖を理解して、どのように振る舞えばよいかを
教えてくれます。


「心を上手に操作する方法」というタイトルに対して嫌悪感を抱く人もいるでしょう。
人の心を操作するというのは、なにか、後ろめたい感情を呼び起こす響きがあります。
しかし、人の気持ではなく、自分の気持ちもこのように操作されていると考えたら
どうでしょう。
また、なぜあのような行動に出たのかわからないという経験に対しても
解答が見つけられるでしょう。


自分が操作していなくても、うまく世の中を立ちまわる人は
このような手法を身に着けているのです。
また、基本的に人間と関わるときの考え方も示されています。
社会人になったばかりの人や、人間関係が苦手な人にも役に立つ
考え方が満載です。

その一つが「ラポールを築く」というのがあります。
相手に対して信頼関係を築く必要があります。
ラポールはフランス語が語源で信頼関係という意味で人間関係を広く指す言葉だそうです。
話の内容だけではなく、話すときの無意識の行為、話すスピードや声の大きさ、
口調、間のとり方などがコミュニケーションに大いに役だっているのです。
相手に対してメーセッジの内容だけでなく、相手に対してどのように
理解してもらいたいかという関係レベルも含んでメッセージを送っている
という事です。


内容は言葉で伝えていますが、その内容をどのように相手に理解してもらえるか
を考えた時、親しい間柄ならリラックスして話せますから相手もリラックスして
聞けます。したがって内容が妥当なものなら聞く方もその内容を受いれやすくなります。
しかし、初対面の場合や、上司と部下の関係、取引先の相手などでは、
伝える内容を話しても、相手がどの程度理解しているかは、その伝え方による
というのがラポールを築くということです。


ラポールを築く方法は、本書に書かれています。ミラーリング、マッチング、年齢別の
心理的特徴、頼み方の順番、相手の気持ちに沿った頼み方など
多くの方法が書かれています。
最初に説明したように社会人になったばかりの人やコミュニケーション
で悩んでいる人お勧めです。

心を上手に操作する方法
2012年6月25日 初版印刷
2012年7月1日 初版発行
著者 トルステン・ハーフェナー
発行所 株式会社サンマーク出版
訳者 福原美穂子
¥1600
314


心を上手に操作する方法

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ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている。 [マーケティング]


ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)

ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 理央 周
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/10/10
  • メディア: 新書



ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)

ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている。

この本はマーケティングと組織の中の上司と部下の関係について
述べている。
名古屋にはユニークな食べ物や、企業が多い。それを取り上げながら
マーケティング的にどこが優れているかを説明している。
ひつまぶしは、名古屋のうなぎを使った名物ご飯です。
一杯目はそのままたべ、二杯目は、のり、あさつき、わさびなどを載せて
たべ、3杯めは、だしをかけてお茶漬けのように食べます。
一回の食事で3通りの食べ方ができ、うなぎの美味しさを満喫できる
食べ物です。
うな丼とお茶漬けのありえない組み合わせによって意外な面白さになっている。
一方、iPhoneに代表されるスマホは、スティーブ・ジョブズがiPodと携帯電話とインターネット
機器を結びつけたののとして紹介しました。
このようにいままである技術を結びつけたことが、新しい価値感になっている。
これが、マーケッティングで商品が成功するポイントの一つのようだ。
つぎに出てくる話は、ポジショニングの話だ。
ポジショニングとは、市場の中で、企業や商品がどのような位置にいて
どのような顧客を対象にしているかを考え、マーケッティングの戦略を
考えていく手法の一つだ。
ここでも名古屋の喫茶店を紹介している。コメダは普通の喫茶店のいかに回転率
を上げるかという戦略違い、いかにお客を長く居させるかという
考えで売上をあげている。
このように常識(回転率をあげると利益が上がる)と違うところにも
お客は存在し、その顧客を意識すれば、十分に商売が成たつという
ことを、事実が証明している。
Wiiは、なぜ成功したのか。同じ時期に、Xboxが発売されている。
こちらは、ゲーム機としての機能は高く、グラフックは美しく、ハイスペックのゲーム機の
宿命として、それに対応するソフトがなかなか出にくいという
欠点をもっている。ゲームはスペックが高ければ、売れるというものでもの
ない。
一方Wiiは、顧客の価値基準を変える破壊的な技術を提供した。コンセプトが
子供から大人までがシンプルに遊べるというものだった。それをリモコンを介して
テニスをしたり、マリオを動かしたりできる新しい体験を提供した。
お客さんが今まで体験していなかった「そう来るとおもわなかった」を
提供している。
ポイントは意外、想定外、常識の範囲外というところだ。
これを提供するための組織は、当然、従来の概念の
判子を並べて稟議するような組織からは、出てこない。というような
ことにも著者は言及している。その意味では、大企業ほど目新しい、画期的な
商品が出にくく、ベンチャなどの新しい、小さな組織のほうが
意外、想定外、常識の範囲外の商品が出やすいというのもうなずける。



ひつまぶしとスマホは、同じ原理でできている (日経プレミアシリーズ)

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2050年の世界 [未来予想]


2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

  • 作者: 英『エコノミスト』編集部
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 単行本



2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界

英国エコノミスト誌が2050年の世界を19のテーマについて予測して
います。
未来予測の元になるものは、人口の変動予測です。
人口に占める労働人口の割合が、その国の経済状態に大きく
影響して行きます。
さらに教育レベルやGDPの予測などをもとに未来の
各国の経済状態を予測しています。
それによると日本は、今まで人類が経験したことがない
高齢社会に成るようです。
人口の中位数年齢(人口の半分を占める最低年齢)が2050年位は、52.3歳に
なります。その結果、アメリカの1人あたりGDPを100とすると日本の
一人あたりGDPは58.3となり2010年のレベルからは約20%程度減少します。
大雑把に言ってわれわれの購買力が20%下がるということです。
それに比べて中国は3倍以上伸びますが一人あたりGDPでみると
日本とほぼ同じ程度になります。
一方、特質すべきは、本文ではあまり触れられていませんが
データ上は、韓国の一人あたりGDPはアメリカと同等の105に
成るようです。

エコノミスト誌の予測ではアジアの時代としてインドと中国が
今後を牽引していきますが、中国よりインドのほうが長く繁栄する
と書いてあります。
中国に関しては、今後の経済的な牽引力であるのは間違いないですが
一人っ子政策などの影響で早く人口構成上早く高齢化すすむ
など、世界の中でおおきな影響を与える期間はおもったより
短いようです。

デジタルの未来では、スポティファイという数百万曲を瞬時にダウンロードできる
サービスが今後の収益性の指針に成るという予想がある。基本サービスを無料に
した合法的な配信サービスで、サービスに満足がいけば人々は適切な価格を
支払います。
そして高品質なコンテンツを提供する出版社、新聞社、レコード会社は生き残ると
予想しています。

支出の重点は、工業製品からサービスに費やす割合は大きくなります。
マズローの5つの欲求段階に言われているように衣食住がみたされると
高次の欲求に満足すさせようとします。

また生物学が発展する環境が整い、生命の誕生の秘密に達していくだろうと
予測され、それを情報科学と結びつけた脳科学や意識の問題にも
踏み込んでいけます。

これらを考え合わせると、日本では高齢者に向けた高品質なサービスが
産業として発展して行く可能性が高いと思います。


2050年の世界
英『エコノミスト』誌は予測する
二〇一二年八月 五 日 第一刷
二〇一二年九月二〇日 第五刷


著 者 英『エコノミスト』編集部
  
解 説 船橋洋一
    あがりえかずき みねむらとしや
訳 者 東江一紀峯村利哉
発行者 飯窪成幸
発行所 株式会社文藝春秋
2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

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オツな日本語 [日本人論]


オツな日本語

オツな日本語

  • 作者: 金田一 秀穂
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



オツな日本語
オツな日本語

日本人が大切にしてきた言葉。日本語の美しい言葉。季節の独特の
言葉などをジャパンエフエムナットワークで「言の葉 歳時記」という
番組で著者がおこなったきたものを本にしたもの。

まず気になったのが「獺祭魚」これは立春の別の言い方で、獺が猟を
始めるのを季節の言葉として捉えたものです。
獺はとった魚を川岸に並べる風習があるようです。
それが本を机の上に並べているのに似ているためたくさんの
書物を読んでいる博学な人も獺祭魚というそうです。
正岡子規も自分のことを獺祭書屋主人といったそうです。

次に「西瓜」実は西瓜は野菜に分類されるそうです。知っていましたか。
1年草でできるものは野菜に分類すると農林省がそう定義しているそうです。
果物と野菜の区別で思い出すのはトマトです。
昔NHKのチロリン村と胡桃の木でトマトは野菜なのに
果物の仲間だと主張していたのが思い出されました。
一方文部科学省では西瓜も果物にしているようです。
理由は「果物」として食べられているからだそうです。
何れにしてもお役所のすることは、相互の組織の連携性がないことを
象徴したような出来事です。

そして今の季節は「桜」 「さ」は神様のことではないかと
著者は紹介しています。「くら」は神様のいるところ。
桜には神様が宿っていると昔の人は考えたそうです。
田んぼに苗を植え付けるとき山に咲く満開の桜をみて
あそこに神様がいらっしゃるのだろうかと思ったのではないかという
ことです。
そんなことを思いながらもうじき散ってしまう桜を眺めるのも
日本人として生まれてきた喜びでしょうか。

オツな日本語
2012年11月30日 第1刷発行

著者 金田一秀穂
発行所  日本文芸社
221ページ
¥1300E

オツな日本語

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これが日本人だ! [中国]


これが日本人だ!

これが日本人だ!

  • 作者: 王 志強
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2009/09/05
  • メディア: 単行本



これが日本人だ!


これが日本人だ

中国の中国人のために書かれた日本および日本人の解説書と
本の副題に書かれています。
確かに、日本人として考えているステレオタイプに当てはまる内容が
書かれています。
そして、多くの文献からの引用も含めて、我々日本人も納得する
日本人像が描かた本です。


この本を読んだ中国人は日本人のことを読んだ結果としてどう思ったのだろうか。
著者が、はじめに書いているように
中国人は、不可解な国と考えているが、詳しく研究していない対象なのだろうか。
例えば、中国人のイメージでは
一人だと何もできないが、集団になると力を発揮する不思議な日本人。
という思いがあるようです。
中国に伝わる言い伝えで
日本人一人+一人は3人、中国人一人+一人はゼロ
一人の中国人は十人の日本人を打ち負かすことができるが
十人の日本人は百人の中国人を打ち負かすことができる。
などがあるそうだ。
個体と群体における中国人と日本人の特性を示した比喩だ。
集団になると日本人は強いというのは、海外の人が持っている認識のようだ。
逆に一人にならないように、初めて合う人に対して
「はじめまして」と挨拶して相手を頼り好意をもとめ、心理的な安心を
求める行動をするようになっていると指摘しています。

人間観関係における距離を保って生活していることが、外国人である著者には
理解できなかったと説明しています。
職場とプライベートの2面性を使い分けているので、昨晩飲みに一緒にいったのに
職場ではよそよそしく感じたなどの経験が理解不能だったという話をあげて
説明しています。
確かに、相手との距離を測って行動しているように見えるのかもしれないですが
自分の世界をお互いに保つために、日本人が自然と発しているバリアが
そういう印象を与えているのかもしれません。
コミュニケーションについていえば、中国の朱鎔基元首相の「日本人との会合は時間の無駄だ」を
上げて説明しています。
発言があいまいで、説明は整理されていなく、何をいいたいかわからないというのが
外国人の日本人に対する意見のようです。
日本では、腹芸や根回しなどの文化で、
説明をしてもはいはいと返事をしてわかったふりをしたり、関係者全員の
コンセンサスを得る行動に時間をとられ、意思決定のスピードが決定的に
遅いというのが海外の大勢の意見のようだ。
決定は遅くなるがやると決まったことに対する実行は、ほとんど差し戻しもなく
一心不乱に進んでいく。計画が効率的に進むメリットもありますが、
決まったことに対する猪突猛進の様子も外国の方から見れば
奇異な行動かもしれません。

日本人の特性のひとつに「いいとこどり」ということを上げています。
外国文化を模倣をするのだが、すべてを踏襲するのではなく、選択性をもって
自分たちに都合の悪いことは取り入れない。
そしていかに使うかに、どのように有用にであるかを判断していくとの
指摘しています。
特に日本人のイデオロギーと一致しなければ、それがどんなに有用でも
拒絶する。
それ故、日本人は、体系的に分析・研究したことがない特性で
現象だけを取り入れ、原因を知ろうとしていない。
技術、制度を生み出した国家や民族がもつ文明、思想、社会構造
、論理道徳、価値観、審美眼などを深く知ろうとしていないとの
していない。それゆえ、把握した技術なり、制度なりを元に
新しい文明を作り出すことができていない。というのが著者の
主張の一つです。

外国の方から指摘されている欠点を認識しつつ、本来もっている
良い面を捨てないように今後のグローバル社会での
コミュニケーションを考えていくことが日本人の課題と
いえないだろうか。
それでは、自分は何をやるか。
いま心がけているのは説明の仕方です。
結論 ⇒背景⇒ 内容⇒ 理由 ⇒結論の順番に
説明していくことで、相手にわかりやすくする
ことを再度意識していこう思います。


これが日本人だ!

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君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!? [仕事力]


君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

  • 作者: 田村 耕太郎
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2012/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君はこんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

日本でも会社に入社する新入社員の2割は外国人のかたを採用する
時代になっています。
日本にいて日本の会社に就職すれば、生活が安定し、
将来的にも生活が保証できる時代ではなくなってきました。
逆に、日本から出て働いたり、留学して
世界に活路を見出すことをこの本を進めています。

日本人の特性の「空気の読む力」「礼儀正しい態度」などが
世界で評価されるといいます。
日本人であることは、多くの国で好意的に迎えてもらえると
海外に出た先達の人々は本の中で紹介しています。

どこに行くべきかという議論では、アジアにいる日本の地の利を生かして
アジアの国々で活躍できるようにアジアの国々のエリートが留学している
アメリカに行くべきだと著者は説明しています。
アメリカの次の選択肢はシンガポールです。
アジア中心のネットワークがあり、アジアのハブという位置づけの
政策をとっています。世界の名門大学の分校があります。
この国にいれが、ロシア、中国、インドなどの新興国も押さえられる
ということです。

若者だけでは、ありません。経験のあるシニアの人々も海外飛躍を
考えて見てください。
農業や技術者の経験が海外の企業で働くチャンスが大いにあります。

まずは、英語の力を付けなければなりません。
努力は必要ですが、まず詰め込みましょう。というのが
著者の見解です。
しかし、現在は
いろいろ英語に触れる機会がおおくあります。
ラジオ講座、TVの2か国語放送、インターネットなど。
方法は自分で考えれば、海外で働こうという意欲に
答えられる結果はついてくるでしょう。



君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

2012年6月28日 第1刷発行
2012年7月26日 篤4刷発行
著 者 田村耕太郎
発行者 石崎孟
発行所 株式会社マガジンハウス


君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

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自分を変える教室 [思考力]


スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室

  • 作者: ケリー・マクゴニガル
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2012/10/20
  • メディア: 単行本



スタンフォードの自分を変える教室


自分を変える教室

自分の気持ちや考え方を科学的に整理してなぜ理不尽な行動をするのかを

理解できる本です。

自分がどのように、そして、なぜ自制心を失ってしまうのかを理解する

ことは、失敗を繰り返して後悔する日々を修正するために重要なことです。

自制する心を訓練するためには、瞑想が良いようです。

瞑想がを行うと注意力、集中力、ストレス管理、衝動抑制、自己認識という

スキルが向上すると著者は説明しています。

瞑想のやり方は、

1)動かずじっとすわる
2)呼吸を意識する
3)呼吸している感覚をつかみ、気が散りはじめたら意識する

自制心は、疲れていると弱くなるようです。

さらに、意志をなにかに対して使うと、別のことに対して自制が効かなくなります。

24時間禁煙をするとアイスクリームが我慢できなくなるというようなことです。

このように自分の行動を律する仕組みは、体の本能に組み込まれています。

その仕組をこの本で知ることで、不合理な行動を抑制することができます。

そのような不合理な行動をもうすこしあげると

何か目標を実行するために計画すると、その計画を立てただけで満足して

実行までいたらないことがあります。

何かをしようと考えただけで、した気になってしまうのが

人間の性質のようです。

だからなかなか実行に至らなくて計画だおれに終わることが多いのです。

モラルライセンシングという正しいことをしたくないという気持ちが人には

あるようです。

自分たちに害を及ぼすような行動を「ご褒美」とおもいます。

自分が「やりたいこと」を「すべきこと」だと信じてしまうのです。

退職後のために「貯蓄をしたい」という願いを満たすと一方では

「買い物したい」という欲求が頭をもたげてきます。


脳の報酬システムとして、ドーパミンが快感中枢に働きかけ、

快感が得られそうな気がします。

しかし、ドーパミンは、報酬を期待させる作用がありますが

得たという実感は得られないということです。

現代社会では、ドーパミンを放出させる仕組みがたくさんあります。


携帯電話、テレビゲーム、インターネットは、脳の報酬システムを利用して

意図的に利用してプレイヤーをとりこにします。

私たちの暮らしはテクノロジや広告をつかって日夜何かを

求め続けながら満たされない日々を送っています。

私達が自制心を手にいれるためには、人生に意義を与えてくれる

本当の報酬と分別をなくしてしまうようなまやかしの報酬を

きちんと区別しなければなりません。


欲望は、行動を起こすために脳が仕掛ける戦略です。

欲望は自己コントロールに対する脅威になれば

意志力の源にもなると著者は説明しています。



スタンフォードの自分を変える教室
2012年10月31日 第1刷発行
2012年11月25日 第5刷発行

著 者 ケリー・マクゴニガル
訳 者 神崎朗子
発行者 佐藤靖
発行所 大和書房
342ページ
¥1600E


スタンフォードの自分を変える教室

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