SSブログ

オツな日本語 [日本人論]


オツな日本語

オツな日本語

  • 作者: 金田一 秀穂
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2012/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



オツな日本語
オツな日本語

日本人が大切にしてきた言葉。日本語の美しい言葉。季節の独特の
言葉などをジャパンエフエムナットワークで「言の葉 歳時記」という
番組で著者がおこなったきたものを本にしたもの。

まず気になったのが「獺祭魚」これは立春の別の言い方で、獺が猟を
始めるのを季節の言葉として捉えたものです。
獺はとった魚を川岸に並べる風習があるようです。
それが本を机の上に並べているのに似ているためたくさんの
書物を読んでいる博学な人も獺祭魚というそうです。
正岡子規も自分のことを獺祭書屋主人といったそうです。

次に「西瓜」実は西瓜は野菜に分類されるそうです。知っていましたか。
1年草でできるものは野菜に分類すると農林省がそう定義しているそうです。
果物と野菜の区別で思い出すのはトマトです。
昔NHKのチロリン村と胡桃の木でトマトは野菜なのに
果物の仲間だと主張していたのが思い出されました。
一方文部科学省では西瓜も果物にしているようです。
理由は「果物」として食べられているからだそうです。
何れにしてもお役所のすることは、相互の組織の連携性がないことを
象徴したような出来事です。

そして今の季節は「桜」 「さ」は神様のことではないかと
著者は紹介しています。「くら」は神様のいるところ。
桜には神様が宿っていると昔の人は考えたそうです。
田んぼに苗を植え付けるとき山に咲く満開の桜をみて
あそこに神様がいらっしゃるのだろうかと思ったのではないかという
ことです。
そんなことを思いながらもうじき散ってしまう桜を眺めるのも
日本人として生まれてきた喜びでしょうか。

オツな日本語
2012年11月30日 第1刷発行

著者 金田一秀穂
発行所  日本文芸社
221ページ
¥1300E

オツな日本語

オツな日本語 目次

はじめに 1
春のことば
立春と節分 14
瀬祭魚 15
風待草 16
梅 17
沈丁花 18
弥生 19
啓蟄 20
冴え返る 21
仰げば尊し 22
猫の恋 23
月にむら雲、花に風 …24
うららか 25
桜 26
春風 27
大伴家持の春の歌 28
耕す 29
雪形 30
桜餅 31
ワカメとメカブ 32
竹の秋 33
蛙の日借時 34
山笑う 35
端午 36
鯉のぼり 37
陽炎 38
春愁 39
春の日 40
行く春 41
夏のことば
タコ (蛸) 44
風薫る 45
青葉潮 46
卯の花腐し 47
麦秋 48
ホトトギス 49
嘉定喰い 50
木の下闇 51
水無月 52
あじさい 53
五月山闇 54
短か夜 55
半夏生 56
七月 57
サラダ記念日 58
七夕 59
雲の峰 60
トマト 61
蝉時雨 62
蛍狩り 63
甘酒 64
土用波 66
蚊の声 66
蚊帳 67
油照り 68
草いきれ 69
暑気払い 70
水菓子 71
西瓜(スイカ)72
暑さがゆるむ 73
蚯蚓鳴く 74
赤い河馬 75
秋のことば
おわら風の盆 78
台風 79
秋の蝉 80
あぶれ蚊 81
長月 82
鱗雲 83
子規忌 84
お月見 85
お彼岸 86
梨 87
雀蛤となる 88
芋 89
秋立ちぬ 90
木の実 9191
常に九月で米の飯 92
神無月 …93
星月夜 94
爽やか 95
灯火親しむ 96
七五三 97
みのむし ‥98
天高く馬肥ゆる秋 99
紅葉 100
秋の暮れ 101
干し柿 102

冬のことば
コウノトリ 104
竜猫 105
西風(冬の風)106
師走 107
冬至 108
数え日 109
風呂吹き大根 110
年の瀬 111
よい年をお迎えくださ 112
謹賀新年 113
おせち 114
嫁が君 115
七草粥 116
小正月 117
成木責め 118
大根 119
貫一曇り 120
睦月 121
凍る 122
雪の呼び名123


昔からのことば
口説く 126
だらしない 127
甲斐甲斐しい 128
勿体ない 129
派手 130
ベらぼう 131
宿六 132
適材適所 133
章駄天 134
こけら落とし 135
丁字路 136
傘驚き 137
田楽 138
くしやみ 139
おしたじ 140
知るものは言わず  141
言うものは知らず 
たそがれ時 142
逢魔が時 143
おつかれさま 144
いただきます 145
始末がいい 146
決まりが悪い 147
さわり 148
三日坊主 149
わずらう 150
二階から目薬 151
浮き沈み 152
志学の年 153
夜話 154
風情 155
長閑 156
間 157
虫笑い 158
魚偏の漢字 159
海に棲む虫偏の生物 160
野菜・果実の名称・ 161
とどのつまり 162
おぼこ 163
藪蛇 164
鶴 165
のびのび 166
とろとろ 167
じとじと じっとり 168
ッーといえばカー 169
まっつぐ 170
ダメ 171
裏表 ・172
ザイル ピッケル ケルン 173
呉音 漢音 唐音 174

このごろのことば
気の置けない 176
情けは人のためならず 177
流れに捧さす 178
上等 …179
申し訳ございません 180
ご協力 181181
鳥肌が立つ 182
妊娠の恐れ 183
花に水をあげる 184
肉汁 185
じきに 186
二場所ぶり 187
青信号 188
役不足 役者不足 189
目端が利く目鼻が利く 190
愛矯 愛想 191
うろ覚え うる覚え 192
落とし物 拾い物 193
予断 油断 194
とれたて とりたて 195
なおざり おざなり 196
汚名挽回 汚名返上 197
省エネ対策省エネ推進 198
叱る 怒る 199
おっしゃる 申される 200
裏表と表裏 201
ギラギラ キラキラ 202
すごいいい 203
「さ」付き言葉 204
○○力 205
勝利の方程式 206
無洗米 207
スローライフ 208
ユニパーサルトイレ 209
ホットケーキ 210
匿名のA子・A男 211
萌え 212
普通に 213
うざい 214
マジうけるぅ~ 215
あざーす 216
おしゃーす さーせん 217
じゃみじゃみ  218
円周率の覚えかた 219
国字のつくられかた 220
辞書のつくられかた 221



[著者紹介]
金田一秀穂(きんだいち ひでほ)
1953年東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業後、1983年、
東京外国語大学大学院日本語学専攻を修了。ハーバード大学客員
研究員等を経て、現在は、杏林大学外国語学部教授を務める。祖父
の金田一京助(言語学者)、父の金田一春彦(国語学者)に続き、
自身も日本語研究を専門とする。海外の大学などで日本語教育の経
験も豊富で、わかりやすく、かつ楽しく日本語を語る独特のキャラ
クターは、テレビ・ラジオでもおなじみ。主な著書に『ことばのこ
とばっかし』(マガジンハウス)、『15歳の日本語上達法』(講談社)、
『新レインボー小学国語辞典』(監修・学研教育出版)など多数ある。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

これが日本人だ!2050年の世界 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。