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「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か? [経営]


「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学

「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学

  • 作者: 古谷 文太
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/06/11
  • メディア: 単行本



「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学

「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?

この本は、総合企画室に配転された山口 勉を通して、会社で起こる
判断や決定の仕方を物語風にして教えてくれる本です。
会社の利益という観点から決定する際に
考えるべきことは、

1.どうすれば会社が儲かるかを基準に考えること
2.みんなが話すことが事実に基づいているかを確認すること
3.今決めなければならないのは何かをはっきりさせること


本では、大口のOEM先から値段を大幅にさげて商品を納入する要求を受けた時
営業部、製造部、経理部の立場からそれぞれの部の利益を最大にしようと
した場合と会社にとって利益が最大にした場合では、判断が大いに
違う事例が示されます。

このような判断をする場合
1.比較判断する。やる場合とやらない場合の違い
2.将来の儲けによって判断する
3.一定の時点で判断する

これらの考えにもとずき
損得計算表を用いて
大口OEM先からの値引き要求には、応じたほうが会社の損失が少ない
という判断になりました。

この時使われた損得計算表の考え方はぜひ取得すべきものだとおもいます。

 損得計算表
_______________________________
損得計算表     | やった場合|やらなかった場合| 違い
_______________________________
将来入ってくるお金|      |        |
_______________________________
将来でていくお金 |      |        |  
_______________________________
差引き=      |      |        |
将来の儲け    |      |        |
_______________________________


次に商品がライバルの出現で陳腐化して材料の在庫が山積みになったとき
その材料を捨てるのか、どうするかを判断しなくてはならなくたっと時
機械損失までも含めて判断しなければ、正しい判断でないという事例を
説明しています。

このような実際にありうるケースをシミュレーションできる
機会はまれなのでこの考えかたも若いうちから理解していると
大きな力になります。

この他、投資の寿命、数字の感度など実際に判断する場で使うと
有効なノウハウがこの本には含まれています。


「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?
一将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学
2010年6月10日 第1刷発行


著 者一古谷文太
発行所-ダイヤモンド社
238ページ
¥1500E


「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学

「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か? 目次


CaSe1
値引き要求、
応じるペきか断るべきか?
限界利益と損得学  9
【解説】損得学とは 65
CaSe2
山積み在庫、「安くても売れるなら
捨てるよりマシ」は本当?
機会損失を考える 75
【解説】機会損失とは 128

CaSe3
簿価400万円、「まだ使えるのに
もったいない」は正しい?
「投資の寿命」から考える損得計算 135
【解説】投資の損得計算 169
Case4
新規投資プロジェクト、
やるペきかやめるペきか?
不確実な将来を読む 175
【解説】将来を見通すツール 229

[著者]
古谷文太(ふるや・ぶんた)
1965年、東京生まれ。株式会社百家堂代表取締役社長。企業財務マネジメントの専門家。
米国公認会計士。技術経営学修士(早稲田大学)。元コカ・コーラナショナルビバレッ
ジ株式会社財務担当執行役貞バイスプレジデント。30代で売上高7,000億円超の財務責
任者として、資本の壁を越えた「割り勘モデル」の構築・運用を主導0外部調達の統
合とサプライチェーン改革の実現により、4年間で1,000億円以上のコスト削減効果に
つなげた。2008年に株式会社百家堂を設立、代表取締役社長に就任。コカ・コーラで
の成果をもとに、経済性の理論をビジネス現場の判断業務に落とす手法をまとめ、「損
得学」として提唱するなど、企業財務に関するマネジメントサポートと人材育成にあ
たっている。著書に『ビッグ・ウオレット戦略』(東洋経済新報社)がある。
【損得学問題集の無料ダウンロード】
http//sontokugaku.info/
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