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地頭を鍛えるフェルミ推定ノート [思考力]


現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

  • 作者: 東大ケーススタディ研究会
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!


地頭を鍛えるフェルミ推定ノート


フェルミ推定を知っていますか。

あなたは次のような質問に答えられますか。

「日本にぬいぐるみはいくつあるか?」
「新幹線の中のコーヒーの売り上げは?」
「ぬいぐるみの市場規模は?」
「日本に自動車は何台あるか?」
「日本にゴミ箱はいくつあるか?」

統計の数字を見ればよいとお考えかもしれないですが、

例えば、日本人のぬいぐるみ所有数のような統計数字が

果たして公に公開されているのでしょうか。

おもちゃ会社の経営企画資料にはあるかも知れませんが

一部の人にしか触れることはできません。

日本におけるぬいぐるみの所有数をおよそ掴むために

登場するのがフェルミ推定の考え方です。

現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
2009年10月1日 第1刷発行
2009年11月20日 第4刷発行
著者 東大ケーススタディ研究会
発行所 東洋経済新報社

フェルミ推定をマスターするなら

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

フェルミ推定の考え方の5ステップにそって

日本におけるぬいぐるみの所有数をだした例を

本より転記します。

ⅰ)前提確認
ⅱ)アプローチ設定
ⅲ)モデル化
ⅳ)計算実行
ⅴ)現実性検証

の流れで考えていきます。

ⅰ)前提確認では、ぬいぐるみの定義を決めます。

ぬいぐるみの所有者として、法人と個人を考え、個人を対象とします。

ⅱ)アプローチ設定

日本のぬいぐるみの数の基本的な式を設定します。

ベースを決めます。ベースとは基本式を作る際の軸になる要素です。

ここでは、日本人口をベースにします。

日本の人口X平均所有率X1人あたりの所有数

で求めます。

ⅲ)モデル化

ぬいぐるを持っている人の構成を平均所有数を求めるために

分解します。

日本の人口を男女比と年齢で分解していきます。

男 5歳未満  80%が3個、5歳以上10歳未満 50%が2個 

  10代  20%が1個 20代 10%が1個 30代 10% が1個

女 5歳未満  90%が5個、5歳以上10歳未満 80%が4個 

  10代  70%が3個 20代 60%が1個 30代 50% が1個

  40代 30%が1個 50代 10%が1個

持っていると実感ベースで記入していきます。


一方人口は、
1億2千万人を0から20歳まで、20歳から40歳まで、

40歳から60歳までと60歳から80歳までを

2:3:3:2で分解し、男女比は1:1とします。

0から20歳まで 1億2千万人x2割=2400万人 

20歳から40歳まで  1億2千万人x3割=3600万人 

40歳から60歳まで  1億2千万人x3割=3600万人 

60歳から80歳まで 1億2千万人x2割=2400万人 

0から20歳までと60歳から80歳までの1歳あたりの男女別人口は

60万人(=(2400万人/20歳)/2))

20歳から40歳までと40歳から60歳までの1歳あたりの男女別人口は

90万人(=(3600万人/20歳)/2))

男女の年齢別の人口を

男 5歳未満  300万人(=60万人X5歳)、5歳以上10歳未満 300万人 
  10代 600万人 (=60万人X10歳) 

  20代 900万人(=90万人X10歳) 30代 900万人

女 5歳未満  300万人、5歳以上10歳未満 300万人 

  10代  600万人 20代 900万人 30代 900万人

  40代 900万人 50代 900万人


ⅳ)計算実行
 男性:300万人X80%X3個+300万人X50%X2個

 +600万人X20%X1個+900万人+10%X1個
     
 +900万人X10%X1個=1320個

 女性:300万人X90%X5個+300万人X80%X4個

 +600万人X70%X3個+900万人+60%X1個
 
 +900万人X50%X1個+900万人X30%X1個

 +900万人X10%X1個=4920個

日本のぬいぐるみの数は

1320万個+4920万個=6200万個

ⅴ)現実性検証

 もし誤差が生じる場合は、1人あたりの平均所有数や所有率に原因があると

 推定できますが検証は、アンケートなどで確認する必要があります。

このように日本におけるぬいぐるみの数が論理的に推定されました。

この他にも

「日本にコンビにはいくつあるか」「日本に宅配ピザの店舗はいくつあるか」

「日本にスキー場はいくつあるか」「新幹線の中のコーヒーの売り上げは」

「スターバックスの売り上げは」「カラオケの売り上げは」「タクシー(1台)の売り上げは」

「日本に中華料理店は何店あるか」などの事例を通じて

基本6パターンを理解するとあらゆる問題に対応できるようになります。

個人・世帯ベースでストックを求める問題

法人ベースでストックを求める問題

面積ベースでストックを求める問題

ユニットベースでストックを求める問題

マクロ売上を求める問題

ミクロ売上を求める問題

「マクロ需要÷ミクロ供給」でストックを求める問題


現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート 目次

はじめに  001
PART1 1000問解いてみてわかった!
   フェルミ推定の6つのパターンと5つのステップ 006

Chapter1フエルミ推定の基本体系   008
chapter2フエルミ推定の基本5ステップ 016
コラム ① フェルミ推定は実生活に役立つ! 032
PART2  6+1パターン15問のコア問題で、
    地頭も効率的 鍛える!
個人・世帯ベースでストックを求める問題:例題1・2 036
法人ベースでストックを求める問題:例題3     044
面積ベースでストックを求める問題:例題4~6   050
ユニットベースでストックを求める問題:例題7・8 059
マクロ売上を求める問題:例題9~11       067
ミクロ売上を求める問題:例題12~14      077
「マクロ需要÷ミクロ供給」でストックを求める問題:例題15 08
コラム②「フェルミバカ」によるフェルミ推定訓練法
おわりに  092
十15問でワンランク上の地頭を作る!練習問題解答  095
フェルミ推定問題厳選100間


著者紹介
 東大ケーススタディ研究会
 2008年6月に戦略コンサル志望者を中心に活動開始・フェルミ推定や
 ビジネスケース等の幅広いケーススタディの研究,セミナー,お
 よび就括支援活動を行っている.

  脇田 俊輔(わきた しゅんすけ)
  2006年,東京大学法学部卒.2008年,東京大学大学院法学政治
  学研究科修士過程修了(法学修士).2009年現在,同大学院博
   士課程に在籍中.研究会設立メンバー

  吉田 雅裕(よしだ まさひろ)
   2009年現在,東京大学経済学部に在籍中.研究会設立メンバー
   セミナー講師やメルマガライターとしても活動.
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