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問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 [仕事力]


問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

  • 作者: 横田 尚哉
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/08/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門


ファンクショナル・アプローチ入門

ファンクショナル・アプローチとはもともとアメリカの製造業の

GEが開発したものです。

ローレンスDEマイルズ氏が、モノを調達しているのではなく

機能を調達していることに気づいたことから発想したアプローチです。

マーケティングでは、お客さんはドリルを欲しがっているわけではない、穴を開ける

ことを欲しているという有名な話がありますが

フェンクショナルアプローチも本質は何かを捉える考え方です。

通勤や稟議やホウレンソウ(報告、連絡、、相談)、マニュアル、社内規則など

企業のありふれた日常行動の本質とは何か改めて考えると

無駄な時間をハンコをもらうために費やす必要はないですし、

会社の形態をかえることで、満員電車での通勤の必要な場合と

必要でない場合を明確にできるということがわかります。

また、マニュアルや社内規則にたよることは、均質な作業や同質な人材を

つくることができますが、企業にとって本当に同じ対応ばかりで判断できない同質な人材

ばかり作っていいのかと疑問になってきます。

まず、モノや形態や仕組みなど機能から見なおして何が本質なのかを

考える習慣は、いまのマニュアル社会には必要な視点です。

それにより、無駄なこと、過去からの慣習でやっていること、過剰な手続き

などを見直し効率的な行動がとれるようになります。

それぞれの本質は以下のように書いてありますが

どのように機能を導き出すかを学ぶことのほうが重要です。

通勤:業務成果をだす(業務効率を上げる、業務作業を促す、業務停滞をへらす)

稟議:承認手続きを円滑にする(承認したことを伝える、本人であることを立証する、
承認の手間を減らす、立証の手間を減らす)

ホウレンソウ:作業効率を高める(トラブル増大をふせぐ、調整もれをふせぐ、
作業のむだを防ぐ、不安を減らす)

マニュアル:行動を合わせる(判断ミスをへらす、行動ミスを減らす、情報ミスを減らす)

社内規則:管理を円滑にする(社員の質をそろえる、処理量をへらす)

この他にもドライヤー、河川工事、街のカフェなどいろいろなものを

機能からみる練習が出来る本です。

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
発行日 2010年8月10日 第1刷


Author 横田尚哉
Book Designer 寄藤文平 坂野達也(文平銀座)


Publication 株式会社ディスカヴァー・トウエンティワン

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門 目次

オフィス編

「部長、ハンコください」
の″意味″を考える
072いつまでもハンコを使うのだろうか
076代理で捺印することもできる「ハンコ」の役割
078バッと見てスッと分かるかどうか
081電子印章もあくまで「ハンコ」

社内規程は
「誰のため?」
088社内規程は社員のためか、企業のためか
090社内規程は《社員の行動を璽する》ためでもある
092本当に《処理1を減らす》ことができているのか
095同質化を進めることで異端児がいなくなる

マニュアル地獄の
社員たち
098マニュアルが皆を幸せにするけ‥
100マニュアルは《ミスを減らす》モノ
103ミスしなければ他の方法でも良い
105あえてマニュアルを作らない

会社のロゴマークは
「何のため?」
108「ロゴ了ク」は「ロゴ」なのか?「了ク」なのか?
111大切なのは各要素のファンクションが揃っていること
113「ソフトバンク」と「↑OYO↑A」のロゴ
116必要なのは「ロゴマーク」ではない

「ホウレンソウ」で
作業効率は上がったか?
118ビジネスリーダーを悩ます「ホウレンソウ」
121「ホウレンソウ」は《不安を減らす》効用もある
124「ホウレンソウ」で作業効率は上がったか?
125 過去を手放し、未来をつかむ

プライベート編

活用しきれていない
家電のファンクション

130ドライヤーの「COOL」は何のため?
132ドライヤーの役割をFASTダイアグラムで考える
135「カタチあって役割なし」のドライヤー
137「役割あっても発揮せず」の掃除機

ファンクショナルではない
「リビング」は要らない
142リビングルームは人がくつろぐところ?
144ちゃぶ台はどこへ消えたー
147魅力的な空間はリビングだけではない
149リビングなんて必要ない

資格取得マニアの
気持ちを考えてみる


152 200以上の資格は「何のため?」
154資格を取得するたくさんのメリット
158資格を取得して得られる3つの効用
136 見えてきた「資格マニア」の3タイプ

フェイスブックと
ツイッター
164「手紙」から「フェイスブック」ヘ
166“性能の違いからファンクションが見えてくる
169目的が変わったのではなく、手段が変わっているだけ
172 ツイツターは「アマチュア無線」のようなモノ

人はなぜスポーツクラブに
通うのか?
174スポーツクラブヘ電車で行く人たち
176スポーツクラブに行くなら会費は高いほうがいい
178人は4つの効用を得るために
  スポーツクラブに入会する
181スポーツクラブで《思考を鍛える》

パブリック編

不案内な
案内図

学校数育と
企業内人材開発
186これでは「避難経路囲」ではなく「非難経路園」
189何のために矢印は赤いのか
192建築主のための「避難経路図」でいいのか
194これぞファンクショナルな「案内声」
198システム化された「学校教育」
200 義務教育の狙いは教育そのものではない
204学校教育で大切なのは「学校」か?「教育」か?
207「伝える」と「養う」は違う




道路拡幅工事の
ジレンマ
210日本の道路126万kmのファンクション
212これが道路拡幅工事の狙い
215本当に《交流を支える》ために
 役立っているだろうか
218あなたのビジネスも
 《走りをよくする》ことで満足していないか

河川改修から
ビジネスのヒントをつかむ
221大雨が降ると水があふれる川
223「河川改修」が大規模工事になる理由
225「川が小さいから水があふれる」という先入観
230水の流れは金の流れ
おわりに



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