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ユニクロ 世界一をつかむ経営 [経営]


ユニクロ 世界一をつかむ経営

ユニクロ 世界一をつかむ経営

  • 作者: 月泉 博
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012/07/07
  • メディア: 単行本



ユニクロ 世界一をつかむ経営


多くの日本企業が経営の低迷の陥っている中、2012年4月には

株価が1万9千円に達し、時価総額がパナソニックやソニーなどの

時価総額をこえた。このユニクロの経営の強さを解き明かすという

内容になっている。

安売りの衣料品メーカがなぜここまで成長したのか。

それは、安さだけが原因ではない。

需要より供給のほうが圧倒的に多い供給過剰の市場では

ユニクロの柳井さんは、

「マーケットに入り、マーケットのニーズがどこのあるかを

いかに早く、的確につかむかが重要になります。」

人々は理由のある安さを求めているので、その理由を明確にして

その上で安いだけでない何かを追加しているから

ユニクロは消費者に受け入れられているということがこの本を

読むとよく分かる。

そして売れる要素、例えば、「暖かく冬を過ごせる」の情報を

消費者にきちんと伝えているところがユニクロの強みのようだ。

広告費も300億円以上投入している。



柳井氏は、「マーケットは自分でつくるもの」という意思を

はっきり打ち出して経営しているという。

ヒートテックやフリースなどのヒット商品を次々だしていくのも

わけがある。

生活ニーズに密着した「ありそうでなかった商品開発」を

常に30から40追いかけている。その中で実現化するのは

せいぜい1から2割だという。

しかしそのような経営手法をすすめるのも

マーケットは自分でつくるものという意思を反映している結果だろう。

この20年、日本は失われた20年といわれ、経済が落ち込んでいる。

ユニクロの柳井氏のように、自分の意思で切り開く経営者が少なくなり、

MBA的な考えに沿って経営効率重視、損しない経営を目指した結果

日本、欧米などの経済は悪化して来ているという結果になっているとは

いえないだろうか。


ユニクロ 世界一をつかむ経営
2012年7月6日 1版1刷
著 者 月泉 博
発行者 斎田 久夫
発行所 日本経済新聞出版社

ユニクロ 世界一をつかむ経営

ユニク ロ  世 界一を つ か む 経 営 ● 目 次
序章 この時代におけるユニクロの意味と意義
・″失われた20年″に160倍の大成長 0。9
・日本経済を逆手にとる経営 011
・劇的な小売業新旧交代の構図…
・時代を手玉にとるユニクロ 018

第1章 「ジャパニーズ・ドリーム」の復権
・エンドレス・ベンチャー 021
・なぜ山口の零細企業が、世界一を目指すまでになったのか? 025
・「ユニクロ栄えて国滅ぶ」の誤謬 028
・「日本経済は第2の敗戦を迎えている」031
・戦後のソニー、ホンダを目指すユニクロ 033
・ローテク産業の革新とハイテク経営 035
・ドラッカーから学んだ独自の経営・ビジネス観 036
・世界レベルで企業理念を実践 039
第2章 新たな市場の創造
・なぜ、低価格をやめたのか? 042
・Q(クオリティ)/P(プライス)の極大化を目指す 044
・「安くしても売れない」衣料品 046
・人々は「理由ある安さ」を求めている 048
・成熟消費社会における究極の必勝法 049
・外資人気業態に見る新市場創造 052

第3章 「服は情報である」
・「第三世代SPA」とは何か? 055
・「ファッションだけが服を買う理由ではない」 058
・「売れる理由」「買う理由」を伝えて売り込む! 060
・新たな産業ビジネスモデルの構築 062

第4章 「ユニバーサル・クロージング」という革命
・「カジュアルコンビニエンス」という新カテゴリー形成 065
・ターゲットを絞らず市場を広げる 067
・現代マーケティング常識の否定 069
・「真の国民服」となったユニクロ 071
・「MADEFORALL」 ----究極の市場拡大 073

第5章 モノづくりにかける意気込みと執念
・腹を括った少品番ハイリスク型MD 077
・ユニクロ最強のDNAとは? 079
・世界一厳しい提携工場の条件 082 
・「匠」の功績と今後の役割 084
・喫緊の課題-----「チャイナプラスワン」 086
・売上高5兆円/50億点の生産基盤の確立 087

第6章 ヒートテック開発秘話-----東レとの生産協業革命
・名門・東レの繊維事業を起らせたユニクロ 089
・「最初は何度もぶつかり合った」 091
・派手なヒット商品デビュIの裏側で 094
・ヒートテックはなぜ1億枚も売れたのか 097
・よりスケールアップする両社の協業関係 100 

第7章 ユニクロの突破力
・失速と危機をバネにするク出世魚〟企業 103
◆黎明期(1982~80年代)-----「社員がみんな辞めていく」 106
・父と実印
・キャッチフレーズは「衣・飾・自由」
・香港でSPAに開眼
◆第1成長期(1991~95年)-----ロードサイドのサクセススター 112
・ユニクロ初期の成功要因
・急速出店を可能にしたノウハウ
◆第1停滞期〈1996~98)-----〝チェーンストア病〟による挫折と迷走 166
・「ユニクロ限界説」が囁かれる
・「役員陣総入れ替え」を断行
・「ABC改革」を実践せよ!
◆第2成長期(1999~2001年)-----奇跡のⅤ字回復とユニタロの爆走 122
・「フリース」と「原宿店」で空前のブーム到来
◆第2停滞期(2002~05年)-----社長更迭と大企業病のせん滅 124
・″初の後継″に失敗
・「このままでは会社がつぶれると思った」
・次々と打ち出された新たな施策
◆第3成長期〈2006~09年)-----デフレ下一人勝ちと世界制覇宣言 
・自らMD本部長に就任
・「ユニクロー人勝ち」の要因
・「まずアジアを制し、世界ナンバーワンを狙う」
11(i
122
◆第3停滞期と第4成長期の予兆(2。1。年~)138
・ユニクロ再失速
・メガヒットに頼らない新たなユニクロとは?
・旗艦店による国内再ブランディング
・株式時価総額がパナソニックを上回る
・突破力を生む「3つの力」とは?

第8章 すべての正解は店の現場にある
・現場、現物、現実 149
・逆回転を始めたチェーンストア・システム 151
・小売業「新旧交代」の分岐点 153
・社員ではなく商人を育てる 155
・店長が最高職にして最終目標 157
・小売業の社員は「知識労働者」たれ 159

第9章 広告宣伝とブランディングの独創
・″けったいな広告″で全国に名を売る
・イメージを一新したフリースのCF 164
・セールスプロモーンヨンからブランディングヘ 166
・ニューメディア広告でも先端を走る 171
・外部と協業して異常に高い成果を引き出す 173
Columnn 佐藤可士和が語る「柳井さんとユニクロのこと」
・「借越ながら、適任だと思います」 176
・「今から一切モノを作らないでくれ」 178
・「ユニクロは世界一になれるか?」 180
・「柳井さんがボクの潜在能力と使命を引き出してくれた」 182
                                             1
第10章ユニクロは世界をとれるのか?
(1)失敗と成功の分岐点 185
・惨惰たるスタートとなったユニクロ初期の海外進出
・グローバル旗艦店という新たなク解〟
(2)アジア制覇の進捗 190
・アジアにおけるユニクロの優位性
・中国ユニクロ奮戦記① - 現場出身の中国人CEOの活躍
・中国ユニクロ奮戦記② - 真の成功要因は?
(3)ユニタロ vsグローバルブランド 198
・アジアには強いが欧米には弱い?
・ファストファッションの対極に位置するユニクロ
・「日本の文化を世界に発信する」
・量的世界一と質的世界一
(4)M&Aの可能性と限界 207
・″1勝4敗2引き分け″
・「買えなくてよかった」バーニーズ
(5)「世界一」 へ向けての課題 m
・人材の確保、育成が追いつくのか?
・進出各国をどう深掘りしていく?
・社内のグローバル化は進んでいるか?
・BO240億人市場をどう攻める?
(6)国内ユニタロの出店戦略 221
・さらに大型化する国内ユニクロ店舗
・「リセットしてもう一度全部やる」

第11章
「UIP(ユニクロイノベーションプロジェクト)」という究極の取り組み
・「+J」がユニクロに残したもの 226
・再定義 ----ユニクロの服とは何か 228
・ユニクロが衣料品のインフラになる!? 231
・「ユニクロ アンダーカバー」という新たな武器 232

【著者紹介】
月泉 博(つきいずみ・ひろし)
㈱シーズ代表取締役。1954年生まれ。関西学院大学法学部卒。山一證券、
流通誌編集記者などを経て、91年㈱シーズを設立し代表取締役に就任。商
業開発デイレクターとして、SCや大型商業施設、新業態開発などにおける
調査、企画、指導業務にあたる。変貌著しい内外の流通・商業の最先端動向
に詳しく、雑誌原稿の執筆や講演活動を精力的にこなしている。著書に『ユ
ニクロvsしまむら』(日経ビジネス人文庫)、『「流通戦略」の新常識』(PHP
ビジネス新書)、『よくわかる流通業界』(日本実業出版社)など多数。


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