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日本人が知らされていないお金の真実 [経済]


日本人が知らされていない「お金」の真実

日本人が知らされていない「お金」の真実

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: 単行本



日本人が知らされていない「お金」の真実

日本人が知らされていないお金の真実

デフレと円高。現在の日本を襲っている経済不況は、この2つの経済現象が
原因だ。しかし、著者は、日銀の政策こそがデフレも円高も引き起こしているという。
著者は、「お金の供給量が少ないと円高になるとともにデフレになる」

自国のお金の供給量を増やすと相手国の為替レートに対して
相対的に安くすることができ、相手の為替レートがあがる。
言葉で表すとピンとこないが、
1ドル100円の関係で考えると日本の貨幣総量を仮に100万円とすると
アメリカの貨幣総量は1万ドルになる。
アメリカが貨幣を2000ドル増やすと
貨幣価値は同じだが100万円と1万2000ドルになり
為替レートになおすと100円と1.2ドル。これは
83.3円と1ドルになり円高になる。
このようなことは、政府も、財務省関係者も日銀もすでに
周知のことだろう。
それなのになぜ、デフレも円高も是正しないのか。
信じられない理由が本には書かれている。
財務省は、デフレのままで、経済立て直しの名目で消費税導入をはかり
消費税での利権をえる。財務省が差配する範囲を拡大するまで
この状態を保っているという。
一方日銀は、お金の価値を下げたくないのだという。自分達が管理している
日本銀行券は、現在円高で価値が高い。この価値をわざわざ下げるような
政策を採りたくないという理由以外に正当な理由はないと著者は言っている。
デフレ解消には、管理インフラが世界の中央銀行の趨勢だという。
インフラ率は2から3%の国がおおく、著者の意見もインフレターゲットを
決める政策をとるべきだという内容だ。
この前、衆議院選の党首討論会で、幾つかの党の党首が
貨幣供給量を増やしてインフレ気味にする経済政策をとると
いっている。
正しい経済政策が何なのか。間もなく現実の政策でも
実感できるだろうか。

日本人が知らされていない「お金」の真実
2012年10月5日 第1刷
著  者   高橋  洋一
発 行 所  青春出版社
¥1300E
205ページ


日本人が知らされていない「お金」の真実

第1章デフレも失業も解決するたったひとつの方法
なぜ欧米では中央銀行が雇用の責任を負うのか 16
中央銀行の金融政策で雇用は増える 20
1995年から20年近く続く日本のデフレ 23
日本は世界で最悪のデフレ国家 28
マスコミは役所が出す二次情報だけで記事を書く 32
なぜ日本だけデフレに対する危機感がないのか 33
名目GDPと実質GDPのカラクリ 36
デフレ下では実態を反映しない実質GDP 38
国民が「いざなみ景気」を実感できなかった理由 41
日本のデフレの深刻さを表す「GDPデフレーター」 45
中国にGDPで抜かれたのは仕方がないのか 47
デフレと失業率のク相関関係″は経済学の常識 48
「それでも日本は低失業率」のまやかし 51
企業に無理やり押し込められている日本の失業者 55
若手社員の生き地獄「社内失業」が急増 57
増えるク正社員なのに低所得〟な若者 60
生活保護受給者の増加もデフレが原因 62
国際比較で見れば少ない日本の給付総額 65
デフレと増税がこれだけの国民を死に追いやっている 67
デフレになると仕事が減るメカニズム 69
デフレで金持ちがお金を溜め込む本当の理由 a72

第2章 放置され続けている超円高、蝕まれる日本
日本を空洞化させる史上空前の長期円高 76
日本のエクセレントカンパニーを潰す円高 80
円高とデフレは表裏一体の関係 82
円安で名目GDPは伸びる 84
国力が低下しでいる日本で円高になるのはなぜか 86
為替レートを決めている要素 88
為替介入は〝やってるふり″ のパフォーマンス 93
なぜ1995年の介入は成功したのか 97
経団連会長が効果ゼロの為替介入を望む不思議 99
為替介入は米国債を買い支えるための隠れみの? 101
第3章日銀の無策が日本をさらなる不幸に陥れる
デフレと円高を傍観する政府の大罪 106
日本の通貨供給量の伸び率は世界最低 107
通貨供給量と物価のあまりにシンプルな関係 110
高校生でもわかる日銀が本当にすべきこと 114
データからも明らかな日本の特異さ 117
「人口減少1デフレ」の大いなる勘違い 118
データと根拠のない日銀総裁の主張 121
世界の″量的緩和ブーム″に乗り遅れる 125

第4章たった60兆円でこの不況はあっという間に終わる
世界初のインフレターゲットはスウェーデン国立銀行 130
日本以外の国はすべて導入済みという事実 132
バーナンキ発言を曲解する日銀の姑息さ 134
世にはびこる〝インフレターゲット反対論″を論破する 137
「よいデフレ」など存在しない 141
お金を刷るとインフレになる仕組み 142
市中を巡るとマネーが大きくなる 145
「日銀がお金を刷る」とは具体的にどういうことか 146
日本国債の約7割は日本の金融機関が保有 148
お金を刷るほど予想インフレ率は上がる 150
インフレになると企業が投資を始める 152
「お金をいくら刷っても銀行に溜まるだけ」 の勘違い 155
日銀の国債直接引き受けは禁じ手でも何でもない 156
量的緩和が円高対策にもなるこれだけの理由 159
60兆円のお金を刷るだけで日本は大きく変わる 163

第5章 財務官僚のコントロール下にある日本の「お金」
世界の中央銀行をあきれさせた日銀の失策 166
感情論で国の金融政策を決めていないか 168
日銀にとって、お金は自分たちの製造物にすぎない 173
世界の常識とかけ離れている日銀の「独立性」 174
白川総裁の任期のうち8割はデフレ 178
総裁を解任できない日銀法は改正せよ 180
ノーベル経済学賞学者が「銃殺に処すべき」と言った真意 182
恩師も苦言を呈する白川総裁の変質ぶり 184
財務省への異常なほどのコンプレックス 187
数百万の国民に苦しみをもたらす日銀のプライド 191
プレッシャーをかけて量的媛和をさせていた小泉政権 193
財務省は悲願達成のために日銀の無策を放置 197
今後も強化される財務省の日本支配 201
おわりに 203


著者紹介

高橋洋一 嘉悦大学教授。大阪市特
別顧問。1955年、東京都生まれ。東
京大学理学部数学科・経済学部経済学
科卒業。博士(政策研究)。1980年、
大蔵省(現・財務省)入省。理財局資
金企画室長、プリンストン大学客員研
究員、内閣府参事(経済財政諮問会議
特命室)、総務大臣補佐官、内閣参事
官(総理補佐官補)などを歴任。2007
年に財務省が隠す国民の富「霞ヶ関埋
蔵金」を公表し、一躍、脚光を浴びる。
2008年、退官。現在は、国・地方自
治体・政党など政策関係者向けの政策
コンサルティング、民間企業・非営利
団体向けのサポートを行っている。著
書に『財務省が隠す650兆円の国民資
産』(講談社)、『日本経済の真相」(中
経出版)など多数。
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