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2022 これから10年、活躍できる人の条件 [未来予想]


2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 神田 昌典
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/01/19
  • メディア: 新書



2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

ある意味私にとって衝撃的な本でした。
著者の神田 昌典さんは、日本一のマーケッターに選出されたことも
ある著名なマーケッターです。
切り口も独特で、今までも多くの刺激を受ける著作を出していました。
その神田さんが、2010年ごろガンを患い、闘病をへてやっと本が書けるまで
復活するという物語があったこと。
さらに、マーケッターとして会社経営の効率を求めて来たことを
見直す活動を、病に倒れる前から始めていたこともこの本で
初めて認識しました。

私が神田さんの本を読み始めたのがこの3年まえからなので、
私が神田さんの考え方を吸収しようと本を読んでいるころ
本とは違う考え方に進めようとしていたとは。
確かに洋書を読む活動などを行なっているのは知っていましたが
それは、コンサルタント活動だけでは収まり切らない幅ひろい
才能がさせる一つの活動の現われだと思っていました。

本の中身にも衝撃的な内容が多く散りばめられています。
歴史は70年周期で繰り返すという話は、以前にも
聞いたことがあります。
しかし、2011/3/11の大震災が1941年の太平洋戦争勃発に相当し
2015年には、終戦記念日に相当する大災害が起こる。(東京直下地震と著者は想定)
そして、日本が復興していくのは2020年。今の中学生から高校生ぐらいの人たちの
中から新しい日本を引っ張っていくリーダが出てくる。そこまでは
日本は今より苦しい時代です。

また 2024年には会社は、なくなる。という予言を出しています。厳密には会社組織とい
形態ではなく、もっと広い意味での社会活動に個人が関わっていく形態に
なっていくということですが。

そして、それを裏付ける経験として神田さん自身の会社が経営危機を向え縮小せざる得ない事態に
なったとの告白がありました。
会社という組織形態では、経営の効率性と商品サービスの革新性と顧客との親近感の
3つが互いにぶつかり合い、歯車がかみあわず会社の文化を止めてしまうといいます。
この3つが調和して初めて事業はうまくいく。そのためには十分な時間をかけて
3つの力を調和させる必要がある。しかし、終身雇用がくずれ、共同体意識が崩壊し
対面ではなく、インターネット上でのコミュニケーションとなり異なる価値観を
持った者同士で理解しあうのが難しくなっている。
だから、理解できる場の範囲を自分たちの得意な分野にしぼり、その他は
アウトソージングすると割り切ることが重要になってきていると著者は
説明しています。

これからは、顧客が求めるのは「共感」「つながり」「優しさ」。
そのコンセプトを理解して、自分たちの得意な分野のみで勝負して
その他の部分は切り離していく。
今、会社にいる多くの人は、組織の中でいろいろな役割で働いています。
設計、製造、営業、サービス、会計、管理。その中で、その会社の得意な
部分以外は切り離していく作業が、会社内のコンフリクトをなくすために
行われていくというのが著者の考えのようです。

著者は、会社から切り離されていく人たちは、自分の得意な領域で
起業をすることを進めています。
今でも、円高やグローバルな競争に遅れをとった企業群で
リストラクチャリングという経営手法で、中高年は会社を離れ
新たな職場を探す事態になっています。
このような形が、更に続き、加速して、多くの個人が会社での役割が奪われ
個人にとっての会社はなくなり
個人が社会とつながっていく社会が今後さらに顕著になっていくのでしょうか。



PHPビジネス新書206
2022
これから10年、活躍できる人の条件
2012年2月3日
2012年4月24日
第1版第1刷発行
第1版第11刷発行
著    者  神  田  昌  典
発 行 所  株式会社P HP研究所
270ページ
¥840E

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022
これから10年、活躍できる人の条件 目次

はじめに 3

第1章
先が見えない世の中って言うけれど、
それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
偶然と必然の間にあるもの 一 時代の空気の読み方18
出来事そのものではなく、出来事が起こる背景を読む22
歴史は七〇年周期で巡っている26
サイクル論を知らない親の子どもは、戦犯に!? 50
中学生に教えたい「誰が歴史を創るのか?」 55
ダイアログの結果が、日本文明の存続を決める44
第2章
平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
終わりと考えるか、はじまりと考えるか帥
年齢+三四の意味53
歴史サイクルの終わりでは、問題噴出。でも僕たちのせいじやない57
危機の時代の、乗り越え方 - 戦争か、祭りか60
なぜ一四〇年前の時代転換では、犠牲が少なかったのか?65
「平成ええじゃないか」プロジェクト67
祭りは、「優しい情報インフラ」の構築を加速化させる73
第3章
踊る中国沈む日本             
年収一〇倍になった、意外な人物80
国の趨勢を決めるのは? 85
これから二〇年間、日本と中国、そしてアジアの趨勢88
世界の成長エンジンとなる東アジア諸国の、共通点とは?94
生きる力を与えるために、あなたが子どもにできることは?102
人口減社会だからこそ、起こるイノベーション朔
日本に引き寵もるか、アジア人として活躍するか?108

第4章
二○二四年、会社はなくなる !?
高校二年生男子との対話116
iPhoneの未来を予測する118
晩年に宿る、ふたつの可能性126
後継機種が発売されるタイミングの予想法 130
そして……、二〇ll四年に会社はなくなる!? 135
会社の未来をはばむ、三つの壁 139
①会社では社員が育たない140
②会社では、無から有を生み出す経験が積めない142
③一部の仕事をしている社員が抜けると、会社には何も残らない144
組織が変容し、経済を担うまでのシナリオは?147
父から子への、三つのキャリア・アドバイス157
第5章
イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
公認会計士事務所勤務三五歳女子との対話166
自分を超える決意が、あなたのキャリアを安定させる170
「現実を見ろ」というアドバイスは、聞くな174
リーダーになるために必要なスキルを身につけるには?178
鍵は、エクス・フォメーション181
世界中がひとつの教室になる-----TED 185
TED出演を目指すことは、最高の学習になる187
全国規模の読書会-----学び、教え合うコミュニティ190
知識創造時代における、成長の四段階194
行動する読書がもたらす、突破口 197
第6章
ソフトウエア開発会社勤務四五歳企画部マネージャーとの対話204
独立起業から、共立起業へ207
時代のギャップがもたらす、四〇代のビジネスチャンス
神田昌典、「敗軍の将、兵を語る」213
月収一〇万円の生活216

組織を動かす三つの歯車219
噛み合わなくなつた歯車223
会社で息苦しい人ほど、能力を発揮する227
四〇代のリスクを、チャンスに変える232
大地を耕し、苗を植える地道な作業239
第7章
ニ○ニニ年-----再びページを開くとき
電機メーカー勤務二五歳サラリーマン三年生との対話242
時代の「空白」に描く夢244
人生を七年の節目でとらえると・…‥247
人間も脱皮することで、成長する252
ニ〇二二年、未来の私たちへのギフト255
2022に向けた行動をサポートするコミュニティガイド268

神田 昌典(かんだ・まさのり)
上智大学外国語学部卒。大学3年次に外交官試験合
格。大学4年次より、外務省経済局に勤務。ニューヨー
ク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウオー
トンスクール経営学修士(MBA)取得。その後、米国
家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタントに。
多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビ
ジネス誌では「日本一のマーケッター」に選出されて
いる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆に加え、ミュー
ジカル、テレビ番組企画など、多岐にわたる創作活動
を行う。
主な著書に『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』
『あなたの悩みが世界を救う!』『全脳思考』(以上、ダイ
ヤモンド社)、『成功者の告白』『人生の旋律』(以上、講
談社)、『非常識な成功法則』(フォレスト出版)、『お金
と正義』(PHP研究所)、翻訳書に『ザ・マインドマッ
プ』(ダイヤモンド社)、『あなたもいままでの10倍速く
本が読める』(フォレスト出版)等、累計出版部数は200
万部を超える。
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